オーストリアの美しさは、決して景観の美しさのみによるものではありません。もちろん、オーストリアには、大聖堂や歴史上の人物の住んだ家など、数多くの宗教建築や歴史的建造物があります。国じゅうの多くの建物に取り入れられたバロック様式は、オーストリアの景観上の美しさのほんの一例です。

しかし、オーストリアの内面的な美しさ、つまりその豊かな文化を見過ごすわけにはいきません。たとえば音楽の世界ではベートーベン、モーツアルト、シューベルト、ブラームス、ヨハン・シュトラウスといった偉大な作曲家を輩出してきました。また芸術や建築の世界では、オットー・ワグナー、グスタフ・クリムト、エゴン・シーレといった芸術家たちの故郷でもあります。

現在でも、オーストリア国内の様々な博物館を訪れた人は、まずその建物自身の建築やデザインに感嘆することでしょう。さらに内部に入り、歴史と文化が生み出した素晴らしい作品を鑑賞すれば、オーストリアは、その内面的な美しさにより、世界で最も洗練された国のひとつに数えられる理由が分かるはずです。